アメリカでの妊婦に対する新型コロナウイルスワクチン臨床試験開始
2021/2/19アメリカの大手製薬会社が妊娠している女性を対象として新型コロナウイルスワクチンの臨床研究を開始したことが明らかになりました。
今回の試験ではワクチンの効果、安全性について検討するための試験となっているようです。
2/17についに日本でも接種が開始された新型コロナウイルスワクチンですが、これまで妊婦に対する接種は行われておらず、妊娠した女性や胎児に対する影響は明らかとなっていません。
アメリカでも今回の試験が初めての妊婦を対象とした試験となっており、アメリカを含んだ複数国で約4000人を対象とした試験となっているとのことです。
妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するリスクが高いとされており、より安全で効果的なワクチンを開発することが求められています。
通常では、生ワクチンの接種は胎児への影響などから、妊婦への接種は原則として禁忌とされています。
今回の新型コロナウイルスワクチンはメッセンジャーRNAワクチンという、ウイルスの中で抗体を作るために必要な部分のみをつくる情報をもつメッセンジャーRNAを接種するワクチンのため、妊婦を対象とした臨床試験こそこれまで行われておりませんでしたが、妊婦をワクチン接種の対象外とは規定されておらず、既に妊婦で接種している方も海外にはいるようです。
今回、新たに妊婦を対象とした臨床研究が開始されましたが、何よりも私たちが妊婦の方や、高齢者など、重症化するリスクの高い方にうつすことのないように最大限の感染拡大予防を行っていく必要があります。