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新型コロナウイルスワクチンについて | 福岡・久留米ユニティクラブ
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コラム

2021.03.01
ニュース

新型コロナウイルスワクチンについて

新型コロナウイルス についての感染対策を日々行われていることと思いますが、1年前に比べて感染症への意識は皆様も大きく変化したのではないでしょうか。
そんな中、日本でも新型コロナウイルスのワクチンが2021年2月17日より、医療従事者の方を対象として接種が開始されました。


いよいよ始まったワクチン接種に期待が高まる一方で、副作用などについての不安があり、賛否両論あがっているのが現状です。
そこで今回はコロナウイルスのワクチンはどういったものなのか、副作用の恐れはどうなのか、また、ワクチンとはそもそも何なのかについてみていきましょう。

ワクチンとは

そもそもワクチンとはいったい何なのでしょうか。

ワクチンとは、私たち動物の持つ免疫機構を利用した予防方法です。
ヒトは、病気を引き起こす細菌やウイルスなどの病原体が体内に入り病気を引き押した際に、それと戦うために抗体をつくります。
そして、同じ病原体が体内に入ってきたときに、すぐに抗体をつくり病気にかからないようにしたり、重症化しないようにしたりします。
この仕組みを免疫といいます。

ワクチンでは、この仕組みを利用して、病原体の毒性を弱めたものや毒性をなくしたものを接種し免疫を備えて、病気にかからない、かかっても軽症ですむようにします。

ワクチン ウイルス

ワクチンの種類

一括りにワクチンといってもワクチンとして接種するものには違いがあり、その作用機序により種類分けされています。

生ワクチン

生きた病原体の毒性を限りなく弱くしたものを接種します。
弱毒化されているとはいえ、病原体ではありますので発熱や発疹などの症状が出る可能性がありますが、本来の免疫獲得に近い形になるため、ワクチンとしての効果は高いとされています。
主なワクチン…麻疹、風疹、水痘、おたふくかぜなど

不活化ワクチン

病原体の毒性がなくなるよう処理したものを接種します。生ワクチンと異なり、毒性のない状態で接種するため症状が出ることはなく安全性は高いですが、1回の接種では免疫の獲得、維持が難しいため、複数回の接種が必要となります。また、アジュバントといわれるワクチンの働きを助ける成分とあわせて接種する場合もあります。
主なワクチン…インフルエンザ、B型肝炎、日本脳炎、ヒトパピローマウイルスなど

トキソイド

病原体を接種するのではなく、病原体の出す毒素を抽出し、毒性をなくしたものを接種します。不活化ワクチン同様に、複数回の接種、アジュバントが必要となります。
主なワクチン…ジフテリア、破傷風

新型コロナウイルスのワクチンってどんなもの?

それでは、コロナウイルスワクチンとはどういったワクチンなのでしょう。

コロナウイルスワクチンは日本では2月17日に接種開始となりましたが、アメリカや中国、イギリスをはじめとする海外では既に約1億5千万回の投与が行われております。
そんなコロナウイルスワクチンですが、これまで説明したどのワクチンにも当てはまらない新しい仕組みのワクチンとなっています。

メッセンジャーRNAワクチン

コロナウイルスワクチンはメッセンジャーRNAワクチンという種類のワクチンが主流になります。
ウイルスを接種するのではなく、ウイルスの中で抗体を作るために必要な部分のみをつくる情報をもつメッセンジャーRNAを接種することになります。
メッセンジャーRNAを接種することで、体内でウイルスの一部がつくられ、それに対する抗体が作られるという仕組みになっています。 ウイルスを作る情報を体内にいれるとなると、その情報がずっと体内に残り続けてしまうのではないか、遺伝子に影響するのではないかと不安になりますが、メッセンジャーRNAからDNAが作られることはなく、情報が長期間体内に残ることはないとされています。

新型コロナワクチンの副作用はどんな症状が考えられる?

考えられている副作用としては以下の症状があげられています。

・注射した部分が赤く腫れる、熱を持つ
・寒気
・吐き気

また、その中でも重篤な副作用としてアナフィラキシーショックがあげられ、血圧の低下や意識障害が引き起こされる危険があります。 これらのリスクを踏まえたうえでの準備を整えているのが現状ですが、通常お薬の製造・開発には何年もの時間を要し、様々な試験、治験を繰り返したうえでその安全性と有効性を検証して参ります。しかし今回のワクチンはわずか1年足らずで開発に至ったため、予測しない副反応が生じるリスクに漠然と不安に感じる方が多いようです。

しかしながら、いかなるワクチンにも副反応はございますのでそのことを理解した上で検討したいものです。

国内でも医療従事者を対象として接種が開始しており、4月から高齢者、基礎疾患のある方を対象として接種が行われる予定となっております。
とはいえ、ワクチンが開発され、接種が始まったからといって、予防の必要がなくなるわけではありません。ワクチンをうったからといって100%予防できる、症状が軽くなるというわけではありません。また、すぐに多くの人が接種できるものでもなく、ワクチンが他者への感染にどれほど効果があるか現時点では不透明です。
まずは、今できることマスク着用や手指消毒、ソーシャルディスタンスの確保など、基本的なことを徹底し予防を継続していきましょう。